こんにちは。今日は、今年はじめて測量士補試験を受ける方に向けて、残り日数でできることをお話ししたいと思います。
まずは日程の確認から
測量士補試験は、例年5月の第3日曜日に実施されています。2026年の試験日は5月17日(日)の予定で、本記事公開日(4月29日)から残り約18日となります。
初学者の方がゼロから合格を狙うには、正直なところ、決して余裕のある日程ではありません。それでも、測量士補試験は 28問中18問正解(約65%)で合格となる絶対評価の試験です。「捨てる論点を決める」という戦略を取れば、まだ十分に間に合いますので、落ち着いて準備していきましょう。
この18日間で何をするか
1. 配点の重い分野にしぼる(捨てる勇気も大切です)
過去10年の出題傾向から、確実に出題される5分野にしぼって学習を進めましょう。
| 分野 | 出題数の目安 | 優先度 |
|---|---|---|
| 多角測量(トラバース・座標計算) | 5〜6問 | ◎最優先 |
| 水準測量(誤差配分・標高計算) | 3〜4問 | ◎最優先 |
| 地形測量(等高線・GNSS・TS) | 3〜4問 | ○ |
| 写真測量(縮尺・撮影高度) | 3〜4問 | ○ |
| 地図編集・応用測量(面積計算) | 3〜4問 | ○ |
| 測量法・基礎数学 | 4〜5問 | △(暗記で拾う) |
18問取れれば合格です。全分野を完璧に仕上げる必要はありません。
2. 計算問題は「公式暗記+手順の固定化」で乗り切る
初学者の方がやりがちな失敗は、計算の意味を深く理解しようとして時間を使いすぎてしまうことです。直前期の試験対策としては、むしろ逆のアプローチが有効になります。
- 三角関数表は試験会場で配布されますので、sin/cos/tanの値を覚える必要はありません(ただし電卓は使えませんので、表の値を使った筆算に慣れておくことが重要です)
- 公式は導出を追うより先に、手を動かして覚えるのがおすすめです(例:水平距離 D = S・cosα、比高 H = S・sinα)
- 同じ問題を3回くり返すことを意識してください。1回目は解説を見ながら、2回目は手順を確認しながら、3回目は時間を計って解きます
3. 過去問は「直近5年×3周」で十分です
新しい問題集に手を広げるのは避けましょう。国土地理院公式の過去問PDF を直近5年分ダウンロードし、これを3周することに集中してください(試験問題と解答例が無料で公開されています)。
- 1周目(〜5月7日ごろ):解説を熟読し、分野ごとの典型パターンを把握する
- 2周目(〜5月13日ごろ):時間を計って解き、間違えた問題に印をつける
- 3周目(〜5月16日):印のついた問題のみ、本番を想定して解く
初受験の方が落としやすい3つの落とし穴
- 電卓は持ち込めません(筆算対策が必須):測量士補試験では、電卓の使用は一切認められていません(国土地理院・受験案内)。すべての計算を筆算で行う必要がありますので、過去問演習の段階から電卓を使わずに解く習慣をつけておきましょう。√(平方根)の開平計算や、有効数字を意識した手計算にも慣れておくと安心です
- 角度の単位の混在:度分秒(DMS)と度(DEG)の換算を、毎日1問は解いてください。これだけで本番で2〜3問拾える可能性があります
- 有効数字の処理:水準測量の閉合差配分などで、最終桁の四捨五入を間違えて失点するケースが頻出しています
最後に
18日間で合格を勝ち取るには、「全部やろうとしない」という判断が最大の武器になります。多角測量と水準測量の計算で確実に8〜10問を取り、残りを暗記分野で拾っていけば、合格ラインの18問には十分に届きます。
試験日まで毎日、知識確認問題を連載していきます。今年の合格をめざして、諦めずに頑張っていきましょう‼
※本記事の試験日程・出題数等は一般的な傾向に基づくものです。受験申込状況や正確な日程は、必ず国土地理院の公式発表をご確認ください。